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インタビュー

Vol.04 1103 その人らしさが出てくる

ポッドキャストに関わる様々な方にお話をうかがう「Podcast界隈」。第四回目は、ポッドキャスターの1103(ヒトサン)さんをおむかえしました。

1103さんは、「キョウトーク/京都TALK ポッドキャスト」、「やせるぞ!キャスト!」、「podcast-time」、そして「リトマス試験紙」などのポッドキャスト番組を精力的に配信中です。

ポッドキャストやりたい病

あれ?風邪ひいてますか?

最近朝晩寒いでしょ。ポッドキャストでもやせるぞ!キャスト!って言ってね、歩きながら走りながら収録してるのがあるんですよ。

外でやってるヤツですね?

それはpodcast-timeっていうやつで。それとは違って、健康というテーマでやってるのがあるんですよ。夜道をね、歩いたり、走ったり、レコーダー持ったり、ケータイで録音して、ここ最近夜寒いので風邪気味で。

それでも続けていると。

今日もこれから走りに行こうかなと(笑)。

そのモチベーションがスゴイですよね。キョウトークにしても、2日に1回あがるじゃないですか。

なんでしょうね。やり始めたときはね、毎日やってたんですよ。でも限界がきて、毎日は無理やと。そのときに毎日はやめますみたいなことを言ってような気がするんですけど、それから数ヶ月不定期でバラバラになったんですよ。これじゃ自分でも面白くないし、それで2日に1回ペースになったんですよ。これは、決めたからにはやらないかんと。仕事はグダグダなくせに(笑)。それだけはできてますね、不思議なことに。

なにか使命感があるんですか。

なんでしょうね。やらんと気持ち悪いんですよね。今日もアップする日なんですけど。なんでしょう、あんまりポッドキャストってコメントって入らないんですけど、その中でも「ぼくも聞いてやり始めました」と言うてくれはったりする人がいると、それが原動力になって、やろうと思うんですよね。それが2日に1回のペースを持続するほどのパンチ力があるんですよ。正直喋ることがない日もあるんですけどね。

ですよねぇ。mixiとかでもね、日記書くときでも今日は何もないわってありますよね。気が乗らないとか。

でもたぶんね、こういうのが好きなんだと思うんですよね。mixiもね、なんだかんだ言うて1日に1個や2個上がってるんですね。

偉いですね。

偉いんじゃなくて...なんでしょうね。

マメですね。

マメ男ですね(笑)。書いたり、喋ったりが好きなんですね。やらされてる感があるんじゃないんですけど、やりたい病ですね。重症です(笑)。

いい言葉いただきました(笑)。

生活に追われると、一番切っていかないといかんところじゃないですか。なのに、そこが充実してしもうてるみたいなね(笑)。

わかりますね。ノメり込んでるときってそうですよね。

ボクはたまたま仕事がパソコンを目の前にしながら、自営なので、今から収録とかね。暇やから今から編集とかね。サラリーマンよりも自由度が高いからできてるのかなぁと思いますけど、なにより楽しいですね。

何年ぐらいやられてるんですか。

2年と4ヶ月くらいですか。

BGMは早い者勝ち(笑)

始めるきっかけってあったわけでしょう?それはどういうわけで?

なにを探していたのか忘れましたけど、当時ヒロカズエモーションさんがされたポッドキャストを偶然見つけて、聴いてすごい面白かったんですよ。仕事しながら聞いたり、車を運転しながら聞いたり。これはなんのシステムだと。調べてみたら、特別お金がかかるわけでもなく、申請が必要なものじゃないし、やってみようと思ったんですけど、そんなネタないやろと思ってね(笑)。今もやってますけど、ヒロカズエモーションさん、ユキヒロギャラガーさん、HEY!ヨースケさんの3人がやってはったんですけど。

ウェブエムジャパン

そうです、そうです。ボクも誰かとやろうと思って友達いろいろ誘うんですけど、スケジュールがあったりして待たされ待たされで、もう一人でやろうと思ってね。二人でやってるのもあるんですけど、相方が忙しくて今月はまだアップできてないんですけど、それはそれでまた面白くて。

言っておかなくていいですか(笑)?

リトマス試験紙といいます。

それであるとき、ウェブエムジャパンの方々が大阪にこられることがあって。

イベントがあった?

イベントがあったんですよ。どんな人か会いたいし。それで見に行って、そこで受けたパワーというか勢いが、やっぱりこれはやったらおもしろいでと思って。その日帰ってきて、いきなりいろんな音作ってましたね。それがきっかけですね。偶然見つけて、人に会って、いろんな話を聞いて楽しさがわかって、やり始めたって感じですね。

そこで楽しさをもらったんでしょうけど、一番のエッセンスってなんでした?

会社の友達ではなく、リアルで毎日会うような幼馴染ではなく、違う部分で刺激をもらえる友達がこの世界にはいるような気がしたんですよ。 やってみてイベントに足を運び、実際に知っている人が増えて、今に至りますね。

どの方もアツイですよね。

なんか変にシラけた大人って多いじゃないですか。ボクらがやってるこれは、みんな好きだと思ってやってる人なので、面白いですね。

こういうインタビューをやらせていただいたお陰ですごい繋がりを感じています。 ところで、1103さんは、すごいマメだと思ってたんですよ。キョウトークは全部3分21秒ですよね。

違うんですよ。あれはね、ホンマは3分にしたいんですよ。ボクのラフさが21秒出てるんです。あれ、雛形作ってるんですよ。喋りをざっと喋って、編集で音かぶせる人も多いと思うんですけど。ボク、BGM鳴ってる状態を再生しながら録音してるんですよ。BGM終わると思ったら喋りをまとめようと思ってるんで、10秒で終わるからまとめようと。その雛形が決まってるんで、たまたま3分21秒なんですけどね。マメというかきちんとしてるわけではなくて。

そんなに否定しなくても(笑)。

ひとつの素材を使いまわしてるからで(笑)。

Longheadさんが一発録りしてるって仰ってましたよ。

そうなんですよ。グダグダでわけわからんようになったり、この表現はよくないなと思ったりすると、途中で録音とめて、そこから喋るんじゃなくて、一から喋り始める一発録りです。3回やってもダメなときは、4回目に「これ4回目なんですよ」って言いながら(笑)。喋りきれたときの快感が「あぁ喋れた」っていう(笑)。

そういうのも手ですよね。テイク重ねるとイヤになって、それも言ってしまおうと(笑)。あと、曲が随分クオリティが高いと思ったんですけど、どうしてるんですか。

そんな能力がないので、GarageBandのループ素材をつなぎ合わせてるんですけど。 曲を聴くとね、これ誰々さんっていう曲がたくさんあって、その中でも使われてない曲を必死で探すんですよ。

カブるとイヤなんですね。

「podcast-time」では、話とか気分で曲を選んでるんですけど、どうしても他の方がよく使ってはる曲が入ってくるんですけど、そんなときは「もうエェやんって」(笑)。キョウトークに関しては、オリジナルでもないくせに、オリジナルっぽく。他の人がその曲を聴いたときに、「これは京都のおっさんが使てるし、やめとこかな」というぐらいに定番にしようと(笑)。

早いもの勝ちやでと(笑)。BGMにあわせて喋るということなんですけど、完成形を聞くと、絶妙のタイミングで話がピタっと止まってたりとか、そこらも上手いと思うんですけど。

キョウトークに関しては、2年何ヶ月やってますんで(笑)、BGMの入り口、フェードアウトの間合いとかをマイクを意識しながもら、画面をみながら10秒で終わりそうやなぁとか。たまにね、話しきれないときがあるんですよ。そのときは逆に中途半端で切るときがあるんですよ。

なるほど。

ブツって切れるときがあるんですけど、それはわざとやってるんです。すると、「その後なんやねん」ってコメントくれたりするときもあるんですよ。これも面白いなと。

その人らしさが出てくるのがポッドキャスト

これ、みなさんにお願いしてるんですけど、これからポッドキャストを始める人にメッセージを。

誰も聞いてないと思ってても、聴いてくれている人がきっと多くいはると思うので、その人達にむけて、いろんな話を聞かせて欲しいと思います。 喋ってても一人やし、誰も聞いてへんのとちゃうかなとやめる人が多いと思うんですよ。ボクもそうだったんですけど、それがわかるまで時間がかかったんですけど、楽しみにしてくれてる人からいつかメールが飛んできますから、それまでがんばってというか楽しんで欲しいです。

さっき限界を感じてという話がありましたが、自分のペースでやってほしいですね。っていう自分はやってないんですけどね。ボクは7回で放置してますから(笑)。

その番組教えてくださいよ。

いやぁ、このインタビューでも話してるんですが(カットしてますけど)、好きなことやるのが一番というのはわかるんですけど、ボクも音楽作ったりしてて、昔は作品をウォークマンとかに録音して友達に「これ、昨日作ってん!」って聞かせるしかなかったんですよ。それがインターネットで聞かせることができるようになった。で、今ドラムのトラックを作っていますって喋りながらやったりとか。でも面倒くさくて(笑)。

あー、でもわかりますねぇ。ボクも中学校のときに深夜放送がブームになってね。それこそカセットテープに喋りを入れて、喋りの間に曲をね、ラジオで鳴るのを待ってね、ガチャコンで録ってね。その後また喋って。翌朝、学校行くときに3、4人でやってましたかね、それぞれテープを交換して。でもそれって4人にしかまわらないじゃないですか。今はポッドキャストで、えぇ時代やなと思って。結局そのときと同じようなことをやってるんですよね。

中学生時代の楽しさを、大人になってもやっていると。

しかも、不特定多数。どこの誰かわからん。4人じゃない。それも面白いかな。

インターネットのエキサイティングなところですね。それで友達もできる。 ボクの番組はボソっと喋ってます。

いいんです。FMの喋りってあるでしょ。ポッドキャストは「普通に」が好きなんですよ。

無理にね、課題を課してしんどい思いしてやるもんじゃないですよね。

造りはイヤなんですよね。これ表現悪いな(笑)。たとえば、続・師匠的あるでしょ。あれは声が加工されてるだけで、師匠のそのものが気持ちで喋ってると思うんですね。普通にベタでいいやん、その人らしさが出てくるのがポッドキャストやと思います。

Podcast界隈:ポッドキャストに関わる方々へのスペシャルインタビュー

このコーナーについて

ポッドキャストに関わる様々な方にお話をうかがっていきます。ポッドキャスト界隈からの熱いメッセージをお届けします。

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