ポッドキャスターの方々に「ExPod」シリーズを使っていただき、その使用感などをうかがっていく「Impressions of ExPod」。記念すべき第一回目は、ポッドキャスターのMr.Longheadさんをおむかえしました。
Mr.Longheadさんは、広島で開催のポッドキャストゼミナールを主催され、相方のJun Toravoltaさんと段原トラボルタでポッドキャスト番組を2日に1回配信されています。ポッドキャストジャーナル主催の初代”ポッドキャストの王子”。
一緒に番組をやっているJun Toravoltaとは、かつてのバンドのメンバーなんですけど、一緒に組んでいたときから何かしらを「興す」ことが好きなふたりだったんです。バンドを解散して、住むところもばらばらだった時期もあって、ボクが広島に戻ってくるにあたって、ふたりでインターネット上で面白いことをできないかという話をしている中で、音声ファイルを、喋りなんぞを上げてみるのはどうだという話を持ちかけられまして。
お喋り好きの私としては、それで構わんと(笑)。
そのときは私はインターネットには真っ暗だったんですけど、相方がポッドキャストというシステムがあるぞという話を聞いて、それで構わんぞということで始めたんですけど(笑)。
そうですね。始めたのが2005年の9月1日ですから、ちょうど3年前ですね。
番組と言えば、段原トラボルタというサイト上に複数の番組を上げていくスタイルを採っているのですが、消えていった番組はおいといて(笑)、Delta-Delta TORAVOLTAという長尺の番組とですね、ごっほ☆ばっはという5分の番組を上げています。
いいですねー。会社でそういう話が出るのって嬉しいですね。
ボクがですね、ギターとコーラスとお笑いを担当しておりまして。
はい(笑)。思いっきりイロモノバンドだったので、曲を1曲削ってでも、ネタをひとつやろうと、志しが高いのか低いのかわかりませんけど(笑)。
で、相方がボーカルで、曲作りのときはピアノを弾いたりしながらボーカルをやっていましたね。
そうですね、オリジナルばっかりやっていました。
そうですね、第一印象は、単純に面白いなと。一言で言って。音楽をやっていたときに、楽器もおぼつかない頃に、音が作れるという楽しみってあるじゃないですか。それをやるのにボクは、ヤマハのね、カワイの人にこんなこというのはアレですけど(笑)、QY10っていうスゴイ小さいシーケンサーがちょうど発売になったんですよね。
そうですね、ビデオテープサイズですね(笑)。それで画面のサイズも小さい、今となってはすごく使いにくいシーケンサーだったんですけど、1音1音録音していって、再生すると下手なりにも音になってるじゃないですか。なんかあの楽しみにすごい似てるなという、昔をちょっと思い出すという感じですね。
そうですね。それとTitleCallもいじってみました。喋ったらそのまま出来るぞっていうんで、喋ったらそのまま出来ました(笑)。
ちょっとね、世には出せない感じのものなんですけど(笑)。自分の部屋がレコーディングブースのような気分で、アメリカのラジオ風に「ハーイ、どうもやってまいりましたー!」(英語調で濁声で)みたいな感じでひとりで喋ってました。扉がガチャっと開いたときにはびっくりしたんですけど(笑)。
そういうことであれば録り直しますね。ハイ。ちょっと試しに作ってみます。
そうですね、内容と言うよりは、(画面の中に)出てくる人達ですよね。彼らの名前を知りたいですね。出てくる割には名前も名乗らずに、ステキな笑顔は浮かべてくれるんですけど。
今ボクの前には赤いシャツの金髪のキムタクにしたような人が出てるんですけど。
太郎ですか!?ボクは勝手にジェームズって名前付けてたんですけど(笑)。
あと、まだ要望とかはないですね、今は楽しいばっかりなんですよね。
ヤラセっぽいですけどね、ボクは本当にステキなおもちゃを与えられた小学生みたいになっていますね。
このボタンを押したら何がどうなるんだと、キューというボタンはなんだろうと、押してみると録音が始まるわけですよ。こんなシステムは使ったことがございませんので。
マイクは、EDIROLのオーディオインターフェースを通ってパソコンに入っています。
普段は一切パソコンを通していないです。収録のときはマイクを立てて、レコーダーに収録してから、それをパソコンに放り込んでから編集という結構手間のかかる作業をしています。
レコーダーはZOOMのH4です。
フリーのaudacityです。audacityで編集して、書き出したものをアップしています。
音楽をやっていた人間にとっては、パッと見である程度何が何だという機能がわかる作りじゃないですか。そんな知識のない方でも、ボタンを押せば、喋って、ファイルが出来て、上がっていくじゃないですか。ヨイショし過ぎかもしれませんが、素直に楽しんですよね。
ポッドキャストの収録方法はいろいろあると思うんですけど、ボクらなんかは、コーナーごとにぶちぶち切ってるんですね。知り合いの京都のポッドキャスターさんは、1番組をBGMを流しながら一発録りしているんですよ。ExPodは、「続けて収録」とか「コーナー別収録」とか選べるじゃないですか。ソフトの仕様がこうだからこっちが合わせるのではなくて、こっちのやりたいことを選ばせてくれるのはありがたい機能だと思いますよ。
ポン出しは、たぶんミュージシャンだったらむやみに押したくなりますよね。
ボク的にはこのポン出しは、相方の合いの手を入れておいたら、一人で喋ってても「そうですね」「ハイハイ」って、一人で番組できるなぁって(笑)。
これスゴイ面白なぁと思って。いろいろ遊べそうだなぁ。
そうですね、ポッドキャストはいわば自分のフィールドなわけですよ。良くも悪くも何をしてもよい。自分が何かをすることに対して、なにか規制を受けるものではあまりないものだと思うんです。自分が自分の部屋で喋ったものが、世の中に出て、それに対して反応が返って来ることの喜びがあります。
家にいながら人様に表現をする、アピールをする場に、十分なり得ると思います。 ブログを音声でやるという、文字で書くのを声で残していくというだけでも楽しめると思うので、まだまだ余地のある分野だと思っています。
みなさんのアイディアで、ポッドキャストをどんどん面白くしてほしいと思います。