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インタビュー

Vol.01 ヒロカズエモーション 今思ったことを今言いたい

ポッドキャストに関わる様々な方にお話をうかがう「Podcast界隈」。記念すべき第一回目は、ポッドキャスターのヒロカズエモーションさんをおむかえしました。

ヒロカズエモーションさんは、 小田急相模原を拠点とするポッドキャストの作成チーム「webm-japan-ウェブエム・ジャパン-」を主宰し、 また「続・師匠的。」、「フラつく。-フランス人のカノジョをつくろう。」をメインに多数の番組を手がけてらっしゃいます。

声は思いを伝える

ポッドキャストをはじめるきっかけは?

ボクはポッドキャストをやるまえに、バンドもやってたんですが、そのバンドメンバーがコミュニティFMをやってたんですよ。

地元というかローカルFMで?

湘南FMというところでやってまして、都内のイベントで対バンで知り合って、ちょっと遊びにおいでよといわれて、準レギュラーになって月に2回ほどでるようになった頃に、インターネットラジオというものを知ったんです。ちょうど2000年ころかな。インターネットラジオを5年ぐらいやって、ポッドキャストを知ったのは2004年の年末なんですけど。インターネットラジオを5年やった頃に、じつは行き詰ったんですよ。聴かれてないなぁと(笑)。

そんなときに某雑誌でアメリカにはポッドキャスティングというものがあることを知ったんです。 直感的にポッドキャスティングって何だと思って。それまではリアルオーディオという形式のファイルで配信してたんですけど、そのときからmp3の方が扱いやすいし主流だったんですよ。ちょうどそんなタイミングで知ったのがポッドキャスティングだったんですね。 で、もうこれやろうよという感じで。

そのときにやろうよというのはやっぱり音楽だったんですか?

いえ、その頃はあまり希望的なものはなくて、それまでは1時間のネットラジオをやっていて、5分くらいのフォーマットにしようよと考えて、短い番組でやろうと。

そのときに声での配信って抵抗はなかったんですね?じつは、私は自分の声が嫌いだったので、スゴイ抵抗があったんですよ。音楽ならいいけど、声は嫌だった。肉声ってかなりプライベートな手段ですよね。

そうですね。圧倒的に声の方が伝わりますよね。 ポッドキャストやり始めて、いろんな人の番組を聴いた時期があって、その人の声だけは覚えるんですよね。すると親近感を覚えるんですよ。

声から人柄を知る??

イメージですけどね(笑)。

ポッドキャストは大きな入れ物

私がポッドキャストをやろうと思ったときに、まず自分の音楽を配信したいなと思ったんですね。昔は、自分の曲を聴いてもらうにはカセットに録音して、友達に聴いてってお願いるわけですよね。それがmp3で配信できて、ポッドキャストでできるようになった。 それは面白いなと。

ポッドキャストってたぶん、いろんな人がいろんなことをやっていてバックボーンがさまざまですよね。音楽やっていたり、ラジオが好き、喋るのが好き、お笑いが好き、ブログの延長で書くことから喋ることに変わったり。そういう意味でポッドキャストって大きな入れ物って感じがしますよね。

その入れ物の中で、それぞれが好きなことを発信すればよいという感じですよね。

そうですね。

その入れ物の中でいくつか番組をやられてますよね。

ムッシューとのやり取りが楽しい語学バラエティ番組「フラつく」
ムッシューとのやり取りが楽しい

いちおう5つですね。まず、「続・師匠的。」という約5分のお笑い番組なんですけど、あと、「フラつく。-フランス人のカノジョをつくろう。」というフランス人の彼女を作ろうという番組なんですけど、これは日本人男子が、フランス人の彼女ができるフランス語をフランス人の先生から教わるという語学バラエティです(笑)。

ポッドキャストって語学番組も多いじゃないですか。語学バラエティって面白いですね(笑)。

もうひとつ、「エモイプ。2-interview[インタビュー]-」というスカイプキャストというのを使って、僕とゲスト1対1のシンプルに対談するインタビュー番組ですね。多くのポッドキャスターたちとポッドキャストってなんだろうみたいなことを語り合っています。 あとはボクがやっているチームの「webm-japan[podcasting]」という音楽番組ですね。インディーズのバンドの音楽を番組にして。

あと、一人喋りしてる番組がありますよね。

はい。「ライフイズコメディ。-TheLifeAndDeathOfHirocazEmotion.」という。これはボンチキャストのちんさんのようなものをやってみたいと。やってみたけど難しい(笑)。これはボクには無理だなと(笑)。

あの、実は私はあれかなり好きです。深夜に聞くポッドキャストっていうコンセプトですよね。普段のトークよりかなりゆっくり話してますよね。夜聞いてるせいか、すごい心地よいんですけど。

こりゃ続けなくちゃな(笑)。 ポッドキャストっていつでもどこでもじゃないですか。でも発信側が、これは夜、小さい音で、ヘッドフォンで聴いて欲しいって。それがコンセプトなんですよ。 あれだけはステレオで、波の音をものすごく小さい音でいれてるんですよ。あとピアノの音も小さく入れてて。ヘッドフォンじゃないと聴こえないんですよ。(笑)

広島で主催された「ポッドキャストゼミナール。」あのコンセプトって?

今までのイベントはオフラインだったんですけど。オフラインってそこに来られる人が限られますよね。でも実際はオンラインにいろんな人がいる。そんな人たちも絡めたイベントをやりたかったんです。

今までは出来上がったものをポンと見せる形だったんですけど、ゼロからを番組で配信していく。その過程をも配信してしまう、これがポッドキャストのよさだったりします。 もちろん、音声だけで。生中継もしたんですけど、ポッドキャストって音だから、とにかく音と音を乗せるブログ、この2つだけを出口にしてキャスターが喋るというシンプルなものにしたかったんですよね。

今思ったことを今言いたい

ポッドキャストと音楽っていうのは大きなテーマだったと思うんですが、そのこだわりをお聞かせ下さい。

元々音楽をやっているので、音楽をやることで培われたものがポッドキャストに最大限役立っています。音を知ってるとか、機材があるとかではなく。ポッドキャストを作ることは音楽を作るのに似ています。 音楽を作るのってスゴイ時間がかかるじゃないですか。だけど、今思ったことを今言いたい。すると100%の完成品ではなく、音楽でいうプリプロみたいなレベルで出す感覚でないと追いつかないですよ。ポッドキャストは早さですよね。

今思ったことを今喋って今配信すると。ポッドキャストは新鮮さであると。

そうですね。それがボクにとってのポッドキャストの魅力なんですよね。

最後に、これからポッドキャストをはじめようと思う方にメッセージを。

そうですね。とにかくまずやってほしいなと。”ながら”でいいから聴くこともそうだし、とりあえずふれてほしいですね。

好きなことから初めて、発したくなったら配信してほしいし。

喋るっていう行為は気持ちいいんです。たぶん、自分の声がキライっていう人多いんですよ。だけど、やり続けるとその壁を越えるんですよ。

私も慣れました(笑)。

そう。絶対抜けるんですよ。だから、ちょっと長くやってほしいなと思います!

Podcast界隈:ポッドキャストに関わる方々へのスペシャルインタビュー

このコーナーについて

ポッドキャストに関わる様々な方にお話をうかがっていきます。ポッドキャスト界隈からの熱いメッセージをお届けします。

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